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腕まくりをして、アフリカの地に立つ!! 〜人生は夢ばかり〜

見えてる世界のその先に進みたい!アフリカの紛争国“スーダン”できっとそれを掴むブログ

自分を守れ。正義の反対は「またべつの正義」!デモ・ストライキが始まった

北アフリカに位置するスーダンに住んで1年が過ぎたマルヤマです。
実はここスーダンでは、昨日から3日間のデモ・ストライキが始まりました。
今年も胸が締め付けられる物騒なニュースが少なくなかったですよね。
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今回の反政府勢力であるスーダン人民解放運動を「怖い、安全管理をしっかりしなきゃ」と思う反面、身近なスーダンの友人を見ていると「正義の反対は、違う正義が存在しているのかもしれない」と感じたので、記事にしてみました。
■目次

1.どうしてストライキが始まったの?

1-1.国民困窮

今月初めから、一部で急激な物価上昇がおきました。
政府がガソリン系燃料・電気・薬品などに対しての補助金を引き下げる決断をしたため、SNSでは、300%ちかい負担が国民にかかると言われています
私が着任してからたった1年の間でも、インフレは着々と進み、砂糖や小麦粉など基礎食品でも約2倍の物価上昇を目の当たりにしました。

これに不満を持った組織が、SNS等で抗議の「不服従」を呼びかけたことが発端です。私も物価上昇はキツイです。

1-2.スーダン通貨が暴落

世界でも闇レートが存在する国って、片手でおさまる程度しか知らないのですが、スーダンもその1カ国。
なぜか?
自国の通貨価値がどんどん下がる一方、スーダンでは固定相場制をとっているので、その開きは増すばかり。
銀行で両替するのと、闇両替所では約3倍も違っていました。
想像してみて下さい。
例えば...

日本は固定相場制をとっていて、1ドル=100円と決めました。
決めた当初は、100円を支払えばA国のチョコクッキーを買うことが出来ました。
しかし、日本は世界から信頼を失うようなことが起き、円の価値は暴落。
「日本円は信用ならない、1ドルのクッキーだけど、今度からは300円じゃないと売らないよ!」と言われてしまいます。
つまり1ドル=300円、通貨の価値が1/3ですね。そして来年には500円出さないとクッキーが買えないかもしれません。
でも日本銀行に1ドルを両替するために持っていっても、固定相場制なので受け取れるのは100円。
闇両替所では、世界市場のレートに合わせて1ドル持って行けば、300円にしてくれるんです。
「じゃあA国のチョコクッキーや、海外のものは食べない!日本で作ったものだけを食べるからいいよ!」
と、なれるのか?
答えは、なれません。
私が住んでいるアパートも、国産の砂糖も、スカートも全部ドルが基準で値段が決められています。

他にも様々な要因が重なって、物価が上昇していくわけですよね。

1-3.隣国エジプトでも大暴落が起きていた

今月3日に、エジプト中央銀行はエジプトポンドの固定相場制を廃止して、変動相場制に移行すると発表しました。
ちょうど旅行していた友人は、たった1日で倍近いポンドを手にすることが出来たと言っていました。
エジプトは2011年の「アラブの春」以降、政変やテロの影響で、主要産業の観光業が大きく低迷し、ここ5年で外貨準備は約150億ドル減の196億ドルまで減っていたそうです。そこで国際通貨基金(IMF)は、3年間で120億ドルの融資の交換条件として、変動相場制への移行と、燃料補助金の削減などを提示しました。これが、エジプトポンド大暴落の大きな原因だと考えている人が多いです。

2.安全管理をしっかりせよ!

2-1.現地に根差していると錯覚していた。

私は今回の3日間のストライキ・デモを知ったのは、日本大使館からとJICA事務所からの連絡でした。
活動先でいつもスーダン人と居て、休みの日も当たり前ですがスーダン人と話す機会もあるのに、彼らから事前に耳にすることは無く、現地に慣れて、自分は地元のことも少しは分かってきていると過信していたことに気付きました。

2-2.「こわい」という意識。

JICAでは任国に派遣前に、元警視庁OGの方による安全対策実践講習や、さまざまなケースを想定した治安トラブル対策を指導してくれます。
さらに私は陸上自衛隊予備自衛官として、国民や自分を衛る訓練を受けてきたのに、いざ実際に直面するかもしれない状況におかれると「こわい」と感じました。

2-3.大使館とJICA事務所からの注意喚起。

移動前には安全に関する情報の収集に努め、異変を感じた場合や通信手段が繋がらない状況の場合には、安全な場所で待機するように言われました。
特に気を付けることは

①デモや講義活動が行われていることを知った場合は、すぐにその場から離れる。
②モスクやバスターミナルなど、人が多く集まる場所には出来るだけ近づかない。
③自宅待機が出来るよう、1週間分の食料を確保するなど、事前対策をする。
④外出時は、治安当局の警戒が強化されているので、身分証明書や携帯電話は必ず携行する。

③を除き、海外にいる時には常に気を付けないといけない項目ですね!

2-4.デモの大きさ

携帯の充電がされていることと身分証明書を確認し、周りをキョロキョロしながら活動先へ出勤しました。
「あれ!?いつもと変わらない??」
これが第一印象です。
活動先の同僚に確認したところ「全然何も起きていないし、安全だよ~」「爆笑!!そんなこと気にしていたの?大丈夫だってば」と明るい返答がかえってきました。
3年前の抗議活動では、200名以上の方が亡くなったとニュースで見ていたので、今回は何もなくて本当に良かった。
でも安全対策は日頃から必要です!

2-5.周りのスーダン人の友人はどう見ているか。

仲の良い友人はフェイスブック「今回の政府に対するストライキ・デモ活動は、国民の生活を良くするための平和的聖戦、誇らしい」と投稿していました。
青空カフェで、たまたま隣に座って話した男性からは「今のままじゃダメなんだ。もっと良い生活にするために、必要な活動だよ」と意見があったり、想像以上の肯定的意見の多さに正直驚きました。

2-6.正義の反対は、また別の正義。

ストライキ・デモ活動は危ないと思っていた私は、目からウロコの発想です。
政府は国民や国を想って国を創り、その結果に不満を持つ国民が、政府に対して自分達の生活や国を良くするために「不服従」のカードを出す。
互いに同じ想い・目標を持っていながら、どちらかが正義になって、そこから見える相手は悪者に見えるかもしれない。でも、どちらも正義なんですよね
平和的に、より良い国になることを願うばかりです。

3.海外に行く人は必見の安全対策

3-1.3か月未満の旅行者向け

自己管理はもちろんですが、便利な「たびレジ」というシステムがあるので紹介します!
海外旅行や海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れるシステムです。
メールの宛先として、ご自身のアドレス以外にご家族や職場のアドレスも登録できるのも良いですよね!
たびレジ - 外務省海外旅行登録

3-2.3か月以上の海外滞在を予定されている方はこちら。

ORRnet - インターネットによる在留届電子届出システム
事件や事故、災害のおそれがあったとき、この「在留届」登録がされていれば安否の確認、緊急連絡、救援活動、留守宅への連絡等が迅速に行えます。

「海外で事故にあったのでは」といった日本にいる家族からの安否問い合わせに対しても「在留届」があると早く確認できるそうですよ!
他にも、海外にいながら選挙に投票するための在外選挙人名簿登録申請にも、これらは必要になるそうです。


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