安否確認メール。南スーダンで紛争。
7月11日(月) 早朝。
メールを確認してビックリ。
日本にいる友人から何通もの「治安悪いみたいだけど大丈夫?」「いまどこ?」という安否の確認をしてくれる内容だった。
私はスーダンで、安全に気を付けながら変わらず元気にやっています!
寝耳に水。
送ってもらったリンクを確認すると、南スーダンで、戦闘再熱で銃撃戦があり300人超が死亡、緊急で邦人をPKO派遣中の自衛隊が退避の支援をするという記事。
テロや戦争など、忌まわしい胸が痛くなるニュースが続いています。
今回はこれについて知っている事を書きたいと思います。
世界最大400万人越の難民を出したといわれるスーダン内戦を終結し、2011年7月にスーダンから独立して南スーダンが出来ました。
世界で最も新しい国です。
日本からも自衛隊が「国づくり」を支援するために派遣されています。
豊富な資源を有する同国の平和と安定は、アフリカ全体ひいては国際社会の平和と安定のために重要であり、国際社会の責任ある一員として貢献することが、派遣の大きな意義だそうです。
(防衛省・自衛隊:ここが知りたい:南スーダンへの自衛隊の派遣について防衛省・自衛隊HPより)
私の友人も施設設営の活動のために、昨年派遣されていました。
しかし3年ほど前から、政治的混乱による治安は悪化。
多様な民族が暮らしており、民族同士の争いが多い。
今回はキール大統領派と、マシャール副大統領派の対立が主な原因と言われています。
私が暮らしているエリアにも、たくさんのキール大統領出身のディンカ民族がいて、マシャール副大統領出身のヌエル族がいます。
それに南スーダン人も暮らしています。
いつも笑顔で、心配になるぐらいマイペースな人達ばかりなのに、彼らのお友達や、身近でこんな悲惨なことが起きているなんて。
何か出来る事はないのか。
まずは知ることから。
知って貰うことから。
以下、関係するリンクや画像です。
国家機能を喪失し、内戦や政治の腐敗などによって国民に適切な行政サービスを提供できない国家を脆弱国家と呼ぶ。
シンクタンクが毎年発表している「脆弱国会ランキング」で190国余り中、2014年度・2015年度ワースト1位。
スーダンはワースト4位。
そして過去10年間で常にワースト5位内。
JICAボランティアが派遣されている国で唯一です。
(The Fund for Peace FFP - The Fragile States HPより)
内戦で家族をすべて殺されたことに加えて、レイプされた際にHIVに感染してしまった南スーダン人の女性。
戦闘にくりだす少年兵。
南スーダンの現在の状況は依然厳しく、国内で4万2000人が避難、周辺国への難民は85万人に上がっており、今後数か月で人口の3分の1以上が破滅的な飢餓が起きるとWFPが予測しています。
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