物を返してくれない。一晩悩んで相手を受け入れる方法を考えた。
「相手の文化を尊重して受け入れながら、自分の意見も伝えること」て、すごく難しい。
昨夜、戸棚の奥にいると思われる鈴虫の鳴き声が煩くて、なかなか寝付けなかった中、あるひとつの気になっている事でグルグルした。
職場の物の貸し借りについてだ。
ほぼ毎日生徒や先生が、私にハサミ等の授業で使う道具を貸してと言ってくる。
貸す道具は私の個人の物は少なく、学校やJICA所有物を管理するようにも言われていて、勝手に使えない仕組みになっているからだ。
貸すのは良いのだが、返してくれない事が少なくない。
先生だってそう。
「返して」と言えば、「あ〜、うんうん、そのうち。」とか「私借りてないよ。」とか「それは他の先生に渡しといたから、わかんない。」なんて返ってくる事もある。
ただでさえカネ・ヒト・モノ・技術が無い中で、知恵を合わせて教育・学校運営をする必要があると、全体共有意識としてあると思っていた。
が、モノ(財産)を大切に扱わない行動ばかり目に付く。
裁縫の授業開始から10分で
「先生!(失くしたから)新しい針ちょうだい。」と言われる始末。
たった10分椅子に座って作業をしていて、さっきまであった物品を失くす。
そして探さずに、新しい物を要求してくる。
何でも出てくるように思わせる行動を、とっていたのかな。
貸すたびに「返してね!」「いつ返してくれる?」と言わないといけないのかな?
好かれる為に、スーダンに来てるわけでは無い。
でも言いずらいこともまだ沢山ある。
それは人間関係を良好にして活動をスムーズにしたいからなのか、臭いものに蓋をして、好かれたいだけなのか。
今日定規を返さなかったあの生徒には、明日どうしようかな...と思いながら寝た。
翌日その子がいて、笑顔で「定規!」と言ったら「持って帰っちゃった!」と元気に返してきた。
良かった!少し元気が出た!
昨夜私が悩んでいたことは、スーダン人にとって日常茶飯事で、どうって事ないことなんだ。
そんな自分にも相手にも寛容で大らかで、物も大切に出来たら最強なんじゃないかな?!
そうなるように、まずは仕組みづくり模索してみよう。
まずは「返してね!」て相手が暗記するぐらい言ってみよう。笑
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