“経済制裁”・“テロ支援国家” 本質はどこにある。日記5日目公開。
5日目の日記公開。
スーダンの経済制裁について書いているが、数年前まで約20年間JICAの派遣や、各国の支援がストップしていた歴史がある。今現在もアメリカからの経済制裁は継続中だ。
何故、制裁を受けているのかは、テロ支援国家に指定されているという理由が大半だろう。
“テロ支援国家”と聞いてどう感じるか?
『ヤバい』『危ない』『酷い』良いイメージは湧かないと思う。私も“この単語”をみて、怖いと感じた。
でも、どんな行為があって、それはどこに向けられたものだったのか。よく知りもしない他人や、民族や国家を、今持っている少ない情報だけで判断し、批判するのは、私はよくないと思っている。多くの人に関心を持って貰いたい。
さて、“経済制裁”が身近なところでは、国内でのappleのアップデートやアプリインストール、amazonで買い物等が出来ない。海外在住・旅行保険も取扱いは1社のみ。一般的な海外送金や、クレジットカードも使用不可で、弊害は多々ある。
このように直接的に目に見える部分も少なくはないが、貿易や教育等、間接的な影響のほうが圧倒的に大きいだろう。
今回の日記はそこに少し触れている。
7月3日 5日目
初めての週末。
イスラム圏の週末は金曜日と土曜日だが、曜日感覚がまだパッとしない。時差ボケならぬ、曜日ボケ。
部屋のクーラーとファンは相変わらず煩いし(隣部屋から、あまりの騒音に何をしているのか聞かれたほど)夜は大人しくしているのもあって6時前には起きた。NTC(派遣前訓練所)での規則正しい生活が身に着いたのか、次の日に残るような疲れの無い生活をおくっているからか、寝起きは良い。
昨日JICA事務所の図書館コーナーから借りた『ダルフールの通訳』を読んだ。小さな図書コーナーだが、ケチって電子書籍リーダーを買わなかったばかりに、毎日後悔をしていた身としてとても嬉しい。
スーダンで生活していた先輩隊員か職員の方が残していってくれた本だろう。私が好きな『坂の上の雲』もあった。きっとその人とは気が合うだろうから、その人が他に置いていってくれた本を読むのも楽しみだ。
今回借りた本は、語学クラス(派遣前訓練では語学やレベルにとってクラスが分かれる)の本棚にもあったような気がする。先生の感想も聞きたかったなー。
内容だが、痛ましく胸が苦しくなるものだった。まだダルフール紛争から10年も経っていないなんて。
ここに来てから毎日感じるが、スーダン人は本当に優しい。「何人だ?日本からわざわざ来たのか。ようこそ!」「暑いだろ?大丈夫か?」「これ食べたことあるか?食べてみろ」と、毎日笑顔で道ゆく人が声をかけてくれる。
もしかしたら親戚や家族が、ダルフール紛争に巻き込まれた人だっているんじゃないかな。そんな事を感じさせない優しさと強さがあるように感じる。
そして経済制裁という手段は適切なのか。負担がくるのは一国民、それも困窮している層の人達こそ影響があるんじゃないかな。私にはまだわからない。
夜は同期隊員が、キャベツとレモンと胡瓜で即席漬物を作ってくれた。美味しかった!生き返った!!漬物ってこんなに美味しかったんだな。
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