日本人の感覚が消えうせる前に、不満を思い出してみた。
北アフリカに位置するスーダンで青年海外協力隊として活動しているマルヤマです!
先日、ルワンダで活動している隊員ぴかりん(@dujtcr77)がブログでこんな記事を書いていました。
チャンスや問題を見過ごす前に、不便なこと洗い出しって面白い!!
私もアフリカで生活を始めて1年。
日本では想像もしなかったようなことが、ほぼ毎日起きてて、自分の「ふつう」がアフリカ基準になって来たんですよね。
感覚がスーダン人になる前に、振りしぼって書き出してみました。
これから旅行・出張の予定がある方へのヒントにもなれば嬉しいです。
■目次
1.スーダンって不便だな~って思う10のこと
1-1.水が十分に使えない。
日中は温度計が45度ちかく示すほどの1年で最も暑い時期に、頻繁に水の供給が止まります。
頻繁というより、基本プレイが水無し。
私が1年間住んだ家では、1週間のうちにお水が出るのは数時間でした。
だから、常に水道栓は開けた状態でスタンバイして、水道管をお水が「キュルルゥ~」と通る音で始動開始!急いで飛び起きて、家中のバケツや鍋・ペットボトルに貯めます。
それが朝方3時や4時などに来るんですよね。(笑)
飲料、シャワー、お掃除、お洗濯、料理...水が欲しくてたまらない。
近所で洗車されてるのを見るとイライラしてました。(笑)
1-2.物価がおかしい。
ほとんどの生活用品を、スーダンでは輸入に頼っています。
テロ指定国家としてアメリカの経済制裁を受け、その制限からとんでもない値段の商品がチラホラ。シャンプー類は日本の約2倍、野菜はほぼ同じかそれ以上、コーンフレークなんかは1000円以上したりします。公務員の平均月給が2万円以下でですよ。
しかも闇レートが存在します。公式レートとの差は約3倍。
5ポンドのコーラが闇レートなら、35円で買えるのに、公式レートなら105円。
私たちボランティアの生活費は、公式レートで受けています。
1年前から比べてもインフレの上昇と、ほぼ固定されている公式レートと闇レートの開きは増すばかり。
せめて安定しているドルで支給を受けたいです。
1-3.食べ物の種類が少ない。
市場に出回っている野菜などが極端に少ないのもあって、料理はほぼ同じです。
どこのお家へ行っても、レストランでも、似たり寄ったり。
デジャヴ!
“なか卯”と“吉野家”と“すき家”を永遠とローテーションしている感じ?いや、それ以下かも。
1-4.ちょっとそこまで出歩くのに、それ相応以上のエネルギーがいる。
「チャイニーズ!!」「シーニー(アラビア語で中国)!」「サディーガ(アラビア語で外国人の愛称)!」「どろぼう~!」
数百メートル先の目的地に行くだけなのに、とりあえず声を掛けられるか、叫ばれます。
落ち込んでいる時に馬鹿にされて、ムッカーーとすることも正直少なくありません。
1日10人以上50人以下かな。
1-5.お酒がない。
「お疲れ~!とりあえず生で!」がありません。
販売はおろか、海外からの持ち込みは現地人ならムチ打ちの刑。それ以外なら、没収。
(罰金もあると聞いたことありますが真相は不明です。)
スーダンでは違法薬物よりも、アルコールの方が「悪」という認識が強く、刑罰も重たいそうです。
ジュースやお茶もいいけど、たまには、ね!
1-6.出掛けられる場所が少ない。
せっかく海外に居て、お休みの日は見て回りたいのに残念です。
アフリカと言えば、サファリがあって、世界三大滝や指折りの山、可愛い民族マーケットでお買い物...有りえません。(笑)
今もなお、紛争をしているエリアや、スパイ等への公安が厳しく、州外に出るのにも許可証をその都度取得する必要があり、賄賂も要求されます。
1-7.とにかく暑い。
今21時ですが、外は36度です。日中に温度計を見ると、だいたい45度前後。
ただ座っているだけども、サウナにいるような気分です。
当然ながら、スポーツなどするのにも工夫が必要です。
1-8.だいたい間違える。
レストランで食事をすると、5回に4回はスムーズにいかない。
1品しか頼んでいなくても、ほぼ間違える。
でもメモは取りません。
暇でボーっとしているのに、言わなければペットボトル飲料でさえ、数十分待っても持ってこないのはザラ。
間違っても全く気にしている様子が無いので、これから先もボケーっとしているんだろうな。
1-9.インターネットの制限が多い。
1-2.で書いたように、アメリカの経済制裁を受けているので、ネットでお買い物や、appleのアプリをダウンロードしたり、アップデートすることが出来ません。
free-wifiは、片手でおさまる程度のレストランのみ。
あまり安定もしていません。
1-10.電気が不安定。
水も電気止まった部屋は、暑くて地獄です。
バケツに貯めたお水を、服の上からかぶったりしていました。
それぐらい追い詰められます。(笑)
レポートの提出が迫っている時は最悪。
2.不満を、振り絞って思い出してみたけれど。
2-1.それでもスーダンが好き。
実はもう、不満ではありません。
スーダンのカラーだと思っています。
予想もしないことが毎日起きて、今はワクワクしています。だって、四コマ漫画みたいな事を、実際に自分が体験しているんですよ。
無い物を探すよりも、いま有るものを楽しむことを教えてくれたスーダンを、私は好きです!
2-2.世界各国で比べてみたら。
他の国の協力隊員も、同じテーマで書いています。
比べてみると、面白いかも!ネパールのKei隊員・ジンバブエのさおり隊員の記事も紹介しますね。
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