【閲覧注意】生贄の儀式に招待されたら、消耗した話。
ようやく犠牲祭の最終日を迎えました。
初日と2日目の記事はこちら。
最終日にお邪魔したのは、活動先の労働省でお世話になっている女性課長のお家です。
~数日前~
連休中の中日、朝9時に着電。
仕事関係で何かあったのかと、ドキドキしながら電話に出ました。(日本で働いていた時と何ら変わりませんね)
課長「元気してたー?調子は良い?犠牲祭おめでとう!!ところで祝日はどう?いま、市内にいるの?あ、日本の家族は元気?みんな健康?」
質問の答えを言う前に、会話がいつも突き進んでいきます。ここから分かるように、間髪入れず、まくしたてるタイプです。(笑)
私「はい、元気ですよ。犠牲祭おめでとうございます!課長もお元気ですか?」
課長「ありがとう、元気よ。ところで、水曜日の8時にウチに来なさい。犠牲祭の儀式をするわよ。」
私「8時って夜ですか?」
課長「何言ってんの、朝よ。OKね?ウチはカブティ(地区名)にあるから。バスの乗ったら私に電話するのよ。それから運転手に電話を変わってくれれば良いから」
私「カ、カブティってどこですか!?!?どこ行のバスに乗れば良いですか!?」
スーダンには住所があって無いようなものなんです。
めちゃくちゃ焦る私。
一度も行ったことが無いどころか、初めて聞く地区名。
課長「バハリの北の町よ。問題無いわ。じゃあ水曜電話してね!良い休暇を。じゃあね!」
ツー、ツー、ツー。。。。
切れた。(笑)
北とか、南レベルって大まかすぎでしょ。
ていうか、当然のごとく行くことになってたな。(笑)
~当日~
5つの目覚ましセットで無事6時に起床して、家を出ました。
休日は遅くまで夜更かしして、朝はかなりゆっくりする人が多いスーダン。祝日という事もあって、外を歩く人は全くいません。
めんどくさい気持ちを押し殺して、バスを乗り継ぐこと約1時間。
課長が言っていたバスターミナルに着きました。
言われた通り、架電します。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、....
朝早くて忙しい時間帯だもんなー、もう1度かけよっと。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、....
あれ?どうしたんだろう??出ないなー。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、...ツー、ツー、ツー。
いやいやいや、まじでか!(笑)
アフリカあるある『約束が約束じゃない。』
まさか、課長...寝てるんじゃ?(笑)
LINEの既読スルー・未読スルーなど全く気にしない超連絡無精の私が、課長にここぞとばかりに鬼電です。
しかし、電話が繋がることはありませんでした。とりあえず30分はその場で待つ事に。
と言っても、コンビニやベンチがある訳でもないので、砂埃がたつ砂漠でただただ突っ立っている、この状況のカオス具合。(笑)
しかし!!!課長は起きていました!
良かった。。。疑ってごめんなさい。
数十分後に折り返しお電話を頂き、案内もして貰って、お宅へ向かうことが出来ました。
~到着~
【閲覧注意。生贄にされる動物の写真があります。この先もご覧になって頂ける方は、心して下さい。】
無事に課長とご家族の方に会えました。
儀式は始まっており、課長の横で、赤い鮮やかな血が滴る羊がロープで門に吊るされていた。。。!(その写真のアップは自粛)
ニコニコ笑顔で迎え入れてくれる家族は、気にも留めていない様子。
お肉を食べるということは、命を頂くこと。
彼らは、生活の一部としてすぐ側にあるんだな。
男性たちは、生贄を屠る。
ほぼ残すことなく丁寧に作業をしていきます。
毛皮は、モスクに寄付することもあるそうです。
お家の前は、大きな血だまりが。
イスラム教徒のこの儀式の意味を教えて貰います。そして、命を頂くことに感謝。
女性たちは食事の準備にとりかかります。
ちなみにスーダン人のお家には、ベッドがたくさんあります!
中庭にも数台並んでいて、男性たちが外で寝るのは普通。
お家の中です。
土壁に、床は土。でもタンスやベッド、
TVなんかも並んでいます。
儀式を見させて貰った後は、この部屋に案内されて
「さあ、ベッドで横になって。一緒にTV観よう。」
これがスーダン流のおもてなし。
何度かお食事に誘われたことがありますが、だいたい全て食事が始まるまでに、ベッドで横になってTVを観る時間が1時間以上あります。
今回は4時間でした。(!)
招待してくれた課長は出たり入ったりしていて、課長のお母さんとインドドラマを観てたんですが、かなり消耗しました。(笑)
いっこうに課長もご飯も来ない。
まさか課長も寝てるんじゃ?(今日2回目)
だって私にも寝ることを、勧めてきたし。
でも今回も起きていました。
ご馳走!!!
ご家族とワイワイ食事が出来て、消耗したけど、それ以上に、スーダンの文化やあたたかい心遣いを頂いた最終日でした。
ブログランキングに参加中です。