犠牲祭が始まった!そこら中で生贄が捧げられる!!
『犠牲祭』が始まりました!
なんだか物騒で怖いし、このご時世に何してるしてるの!?となりますよね。
でも実は、ムスリムにとって大切なイベントで、みんなが楽しみにしている祝日なんです。
今回はその『犠牲祭@スーダン』について記事にしました。
■『犠牲祭』って何?
アラビア語では“イード・アル=アドハー”と呼ばれる宗教的祝日。
サウジアラビアにあるメッカへ巡礼をするのに適した時期であるが、巡礼に参加しないムスリムは、動物を1匹生贄として捧げてお祝いをする。
■何を生贄にするの?
スーダンでは羊を捧げるお家が多いそう。ラクダや牛等でも良い。
羊なら6か月、牛は2歳、ラクダは5歳以上に育っていて、犠牲祭が始まる前に毛を刈ったり身体に傷をつけてはいけない、など決まりがたくさんある。
■それ以外の決まりが気になる!
生贄にした動物は食べるが、いかなる部位も売ってはいけない。
3等分することが勧められている。
その内訳が1/3は自分たち家族でいただく。1/3は訪問者などへプレゼント、残りの1/3は貧しい方々へ分け与えるが良いとされている。
■家で育ててる家畜ってこと?
ほとんどは、外で買ったもの。
小さい羊で約6000円から、普通は約17000円ほどで買ってくる。
約1週間前から、羊商たちが空地に連れてきていたり、トラックの荷台に入れられているのを、よく目にするようになる。
行儀良く座って、バスに揺られる羊たち。
大移動のために車道が渋滞におちいっている写真。
■町の様子は?
数日前から職場では毎日この話題でもちきり、みんなが大好きなイベントなのが伝わって来ました。
祝日当日は、ほとんどのお店が閉まって、普段は賑やかな町が唯一静まり返ります。人お通りは消え、嘘のように走っている車も減り、ゴーストタウンのよう。
日本のお正月やクリスマスみたいに、街全体が飾り付けられていて、外でワイワイ盛り上がるを楽しんできた外人から見ると、ひっそりしていて、ちょっと不気味な部分があるかも。(笑)
■じゃあ生贄の儀式はどこでするの?
スーダンではお家の庭や、お家の前ですることが多いそう。
なので、首や足などが道端に落ちていたり、儀式が始まる朝方は各家から羊の悲鳴が聞こえてきます。
私は儀式全体を見た事がないのですが、それが終わった真っ赤に染まった地面を目にして、命を頂くありがたみを感じました。
■実際に住んでいて、何かした?
祝日1日目は友人に招待して貰い、お家へお邪魔しました。
朝、屠られた身とレバー。
新鮮で特有の臭みがなく、柔らかくって美味しい!北海道育ちで、羊の肉には自称うるさいと思っているが、今まで食べてきたものは何だったんだろう。。。そんなふうに思えてしまうほど。
■印象的だったスーダン料理は?
お肉以外は、何度も食べたことがあるものだった。
今回は飲み物に軍配があがった!
バケツから泥水みたいなヤバそうなやつ。(笑)
食べる事は相手の文化。
どんなものでも、笑顔で絶対くちにするようにしてる。
潔く、のどに流し込む。
微炭酸・酸っぱい・臭いがきつい。
私が知っているヤバい三拍子、全部きやがった!!!(笑)
実はこれの正体は“シャルボゥトゥ”と呼ばれる、通称スーダンのウイスキー!
アルコールがご法度のスーダンで、アルコール!?と驚きました。
と言っても、発酵がすすんでいて、僅かなアルコール分がうまれただけ。
お肉などを食べた後の消化を助けるために、自家製で作られたジュースだそう。
作り方も聞きました。
お水・砂糖・すり潰した木の実・(ショウガを入れる家庭もある)を混ぜて、炎天下に5日間置いて発酵させて出来上がります。
■食べた後は?他に何かした?
私の他にも、子供たちのお友達が遊びに来ていて、お茶を飲みながらおしゃべりをしました。
大学生の女の子達が5人も集まったので、恋バナが多い!!
どこの国でも、変わりませんね。(笑)
「生贄を捧げる意外に、何をするの?」と聞いたところ、「お肉を食べて寝るよ~」と返ってきました。私のアラビア語が疎いので、簡単に答えてくれたのかもしれませんが、文字の通り本当に食べてゴロゴロ~として、おしゃべりするだけ。
日本であれもこれも、せわしなく動き、何かしていないと落ち着けなかった暮らしとは、かけ離れています。
■体験してみてどうだった?
家庭の中で行われている宗教行事を、一緒にお祝いしてスーダン人の生活の一部が見られた。祝日中毎日、お友達のお家へ行く予定なので、もっと深く知りたいと感じた。
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