窓ガラスのヒビ割れなんてまだ良いほうだったのかな。常識を覆すバス事情。
毎朝、活動先の職場まで2本のバスを乗り継いで向かう。
数か月に一度、車内で外人を見るか見ないか。
だからアジア人の私は超レアキャラ扱いだ。
時々こんな事がある。
近くに座っているスーダン人数人が、わたしがどこの国から来たのかを普通のボリュームのアラビア語で話すのだ。
わからないと思って。
スーダン人①『あの外人、中国人か?』
スーダン人②『いやいや。韓国人だろ。よく見てみろよ。』
スーダン人③『お、本当だ。外人が乗ってるぞ。』
....私『違うよ!私はバングラディッシュ人だよ。』
とアラビア語で返すと、みんな驚いてくれるのが嬉しい。笑
まずアラビア語で返したこと、そして私の顔は非常に薄い(いわゆる塩顔)ので、
スーダン人①②③『お前それは違うだろーっ!!』という具合。
そんなスーダンバス事情を紹介する。
まずバス停は無いので、ここではハンドサインを覚えるところから始まる。
道沿いに立ちハンドサインを出していると、運転手やクムサーリーと呼ばれる乗車賃集めが『乗って』『俺たちは○○△行だ』等ハンドサインで返してくれる。
同じハンドサインでも行先が違うこともある(なぜ変えない)ので、要確認だ。
ごく稀に、日本で使われていた自動車もある。
補助席も使って、いつもほぼ満席。市民の足となっている。
大きいバスだと、車内前後で女性と男性の座るエリアを分けることが多い。イスラム社会の配慮のようだ。
TOYOTAであろうと無かろうと、貼られていることが多いステッカー。
日本車は悪路が多いスーダンにとって、強くて頑丈、そして長く使える最高のステイタスになっている。
こちらがクムサーリーと呼ばれる乗車賃集め。
走行中もドアから身体を出し、乗客集めのために声をはっている。
ちなみに乗車賃は20円~30円が相場だ。
そして、だいたいのバスのフロントガラスにはヒビが入っている。
危ないよね。
割れてしまっているものも。
窓自体を無くしているバスまで。
こんな事だから、よくエンジントラブルで止まるのも珍しくない。
慣れた手つきで運転手は直し、乗客も遅れることに文句も言わない。
ゆったり気ままに、あるものをあるがままに受け入れるスーダンライフ。
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