青年海外協力隊員の活動見学。真夏に長袖長ズボンってどうして?日記公開4日目。
4日目の日記公開。
青年海外協力隊には100種類ほどの要請がある。例えば行政分野・農林水産分野・鉱業分野・保健医療等だ。なので、派遣前に行われる訓練(70日間学校に入る)は、ひとつの街が出来てしまうほど各分野のエキスパートが集まっていて面白い。
同じように、同派遣国であっても専門が違う隊員がほとんどであり、現場を見
せて貰うのはとても勉強になる。
今回の日記は現場見学だ。そこ感じた事とは…
7月2日(目) 4日目
障がい者向けの職業訓練校へ、見学をさせて貰いに行った。
冷房器具が無い中、先輩隊員は長袖長ズボンにストールを被って(スーダン在住の成人女性イスラム教徒が身に付ける一般的服装)、かなり暑いはずなのに笑顔で、先生達と流暢なアラビア語と英語でコミュニケーションをとっている姿がとっても格好良かった!そして焦り。
協力隊員になれた事に喜んでいたが、これはスタートで、NTC(派遣前にある訓練)以上の努力は最低限継続して行おう。最近は「したいこと」ばかり夢見て、その過程は後回しにしてしまっていたことを反省。
帰り道は車から“白ナイル川”と“青ナイル川”の合流を見ることが出来た。エチオピアから流れてくる“青ナイル川”と、タンザニア・ケニア・(ウガンダも?)からの“白ナイル川”。数週間前まで一緒にいた同期隊員達がいる国から、この川が来ていると思うと不思議だ。今頃頑張っているんだろうなー。(夜にskypeで久々に声が聞けて嬉しかった。)
それと、初めてバスにも乗った。車内は満員をゆうにオーバー。案の定溢れてしまい、ドアに身体を半分以上出しながらしがみ付く人がいる中でも、男性は女性に席をスマートに譲る。譲られた女性も、それが当然であるような顔をしている。運転手はボロ布を、ほっかぶりとも言えない変わった巻き方で、頭を包んでいた。その運転手のわずか⒑㎝隣、サイドブレーキの上が私の席だった。変わったおじさんと、私の置かれている状況がおかしくってニヤニヤ。
1番興味深かったのは“乗り降り”だ。バス停が存在せず、乗車したい人は沿道に立ち、向かってくるバスから、身体を半分出した乗車賃係りとハンドサインを交わす(後から聞くと、行先によってサインもいくつかあるらしい)。
降車したい時は、男女によって合図が違っていた。男性は「プスープスー」と声にならない音を、歯の隙間から出す。女性はと言うと、指を鳴らす。運転手に聞こえない(窓は全開だし、悪路で車内の揺れは酷い)し、ましてやバックミラーさえも無い。一見伝わらなさそうに思えるが、周りの客たちも一緒になって合図を出し伝える。
この柔軟さこそ、面目躍如たるところか。幼稚園の送迎サイズの狭い車内で、いくつもの面白いものが見られた。
まだまだ書きたいことだらけだが、早めに寝る。