日本人の感覚が消えうせる前に、不満を思い出してみた。
北アフリカに位置するスーダンで青年海外協力隊として活動しているマルヤマです!
先日、ルワンダで活動している隊員ぴかりん(@dujtcr77)がブログでこんな記事を書いていました。
チャンスや問題を見過ごす前に、不便なこと洗い出しって面白い!!
私もアフリカで生活を始めて1年。
日本では想像もしなかったようなことが、ほぼ毎日起きてて、自分の「ふつう」がアフリカ基準になって来たんですよね。
感覚がスーダン人になる前に、振りしぼって書き出してみました。
これから旅行・出張の予定がある方へのヒントにもなれば嬉しいです。
■目次
1.スーダンって不便だな~って思う10のこと
1-1.水が十分に使えない。
日中は温度計が45度ちかく示すほどの1年で最も暑い時期に、頻繁に水の供給が止まります。
頻繁というより、基本プレイが水無し。
私が1年間住んだ家では、1週間のうちにお水が出るのは数時間でした。
だから、常に水道栓は開けた状態でスタンバイして、水道管をお水が「キュルルゥ~」と通る音で始動開始!急いで飛び起きて、家中のバケツや鍋・ペットボトルに貯めます。
それが朝方3時や4時などに来るんですよね。(笑)
飲料、シャワー、お掃除、お洗濯、料理...水が欲しくてたまらない。
近所で洗車されてるのを見るとイライラしてました。(笑)
1-2.物価がおかしい。
ほとんどの生活用品を、スーダンでは輸入に頼っています。
テロ指定国家としてアメリカの経済制裁を受け、その制限からとんでもない値段の商品がチラホラ。シャンプー類は日本の約2倍、野菜はほぼ同じかそれ以上、コーンフレークなんかは1000円以上したりします。公務員の平均月給が2万円以下でですよ。
しかも闇レートが存在します。公式レートとの差は約3倍。
5ポンドのコーラが闇レートなら、35円で買えるのに、公式レートなら105円。
私たちボランティアの生活費は、公式レートで受けています。
1年前から比べてもインフレの上昇と、ほぼ固定されている公式レートと闇レートの開きは増すばかり。
せめて安定しているドルで支給を受けたいです。
1-3.食べ物の種類が少ない。
市場に出回っている野菜などが極端に少ないのもあって、料理はほぼ同じです。
どこのお家へ行っても、レストランでも、似たり寄ったり。
デジャヴ!
“なか卯”と“吉野家”と“すき家”を永遠とローテーションしている感じ?いや、それ以下かも。
1-4.ちょっとそこまで出歩くのに、それ相応以上のエネルギーがいる。
「チャイニーズ!!」「シーニー(アラビア語で中国)!」「サディーガ(アラビア語で外国人の愛称)!」「どろぼう~!」
数百メートル先の目的地に行くだけなのに、とりあえず声を掛けられるか、叫ばれます。
落ち込んでいる時に馬鹿にされて、ムッカーーとすることも正直少なくありません。
1日10人以上50人以下かな。
1-5.お酒がない。
「お疲れ~!とりあえず生で!」がありません。
販売はおろか、海外からの持ち込みは現地人ならムチ打ちの刑。それ以外なら、没収。
(罰金もあると聞いたことありますが真相は不明です。)
スーダンでは違法薬物よりも、アルコールの方が「悪」という認識が強く、刑罰も重たいそうです。
ジュースやお茶もいいけど、たまには、ね!
1-6.出掛けられる場所が少ない。
せっかく海外に居て、お休みの日は見て回りたいのに残念です。
アフリカと言えば、サファリがあって、世界三大滝や指折りの山、可愛い民族マーケットでお買い物...有りえません。(笑)
今もなお、紛争をしているエリアや、スパイ等への公安が厳しく、州外に出るのにも許可証をその都度取得する必要があり、賄賂も要求されます。
1-7.とにかく暑い。
今21時ですが、外は36度です。日中に温度計を見ると、だいたい45度前後。
ただ座っているだけども、サウナにいるような気分です。
当然ながら、スポーツなどするのにも工夫が必要です。
1-8.だいたい間違える。
レストランで食事をすると、5回に4回はスムーズにいかない。
1品しか頼んでいなくても、ほぼ間違える。
でもメモは取りません。
暇でボーっとしているのに、言わなければペットボトル飲料でさえ、数十分待っても持ってこないのはザラ。
間違っても全く気にしている様子が無いので、これから先もボケーっとしているんだろうな。
1-9.インターネットの制限が多い。
1-2.で書いたように、アメリカの経済制裁を受けているので、ネットでお買い物や、appleのアプリをダウンロードしたり、アップデートすることが出来ません。
free-wifiは、片手でおさまる程度のレストランのみ。
あまり安定もしていません。
1-10.電気が不安定。
水も電気止まった部屋は、暑くて地獄です。
バケツに貯めたお水を、服の上からかぶったりしていました。
それぐらい追い詰められます。(笑)
レポートの提出が迫っている時は最悪。
2.不満を、振り絞って思い出してみたけれど。
2-1.それでもスーダンが好き。
実はもう、不満ではありません。
スーダンのカラーだと思っています。
予想もしないことが毎日起きて、今はワクワクしています。だって、四コマ漫画みたいな事を、実際に自分が体験しているんですよ。
無い物を探すよりも、いま有るものを楽しむことを教えてくれたスーダンを、私は好きです!
2-2.世界各国で比べてみたら。
他の国の協力隊員も、同じテーマで書いています。
比べてみると、面白いかも!ネパールのKei隊員・ジンバブエのさおり隊員の記事も紹介しますね。
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【後編】スーダンの首都ハルツームを半日観光するなら、こんなところ!
今回の記事は、お友達が1万キロ以上離れた日本から、遊びに来てくれたシリーズの最終話です。
スーダンと聞いて想像もつかなかったり、何となく危ないイメージがある方が多いはず。
実はとても優しい国民性で、最低限の危機管理をしていれば安全な場所なんですよ!
観光出来るところも(ほんの少し)あるので、一緒に旅行した気分で読んで頂けたら嬉しいです。
■目次
1.スーダン旅
1-1.せっかくなら田舎へ行ってみよう。
【1日目・2日目】
【3日目】
1-2.首都も面白いよ。
【4日目・5日目】
まだ日が昇らない6時過ぎに長距離高速バスに乗って、首都ハルツーム州まで8時間半、ようやく着きました。
途中、窓からラクダの大移動も見られましたが、道中はサハラ砂漠最南の横断で、景色はほとんど砂漠。たま~に集落があるぐらいです。
最終日である今日は、駆け足で首都をまわります。
1-3.私の活動先、職業訓練校へ。
まず1か所目はターミナルからトゥクトゥクに乗って、私の活動先である職業訓練校へ向かいます。
おもに10代の若者が、自動車整備や電気、服飾などを学んでいます。
朝早くから授業前にサッカークラブが活動していたり、中学・高校の延長で通っている生徒が多いです。
遅いブランチに、オクラがたっぷり入ったスーダン料理を頂き、
1-4.ナイル川の合流点。
2か所目に向かったのは世界最長6,853kmのナイル川です。
今日最大の見どころである、エチオピアから流れてくる青ナイルと、ウガンダから流れ出る白ナイルの合流地点が見えるんですよ!
派遣前に皇太子様とご接見した際も、この合流地点について話掛けて頂きました。
私たちは『モグラン』有料公園から、すぐ目の前でそれを見ました。
入り口から合流地点までの間に、脈絡もない狂暴そうなゴリラ像があったり、
釣りスポットもあります。
地図の☆マークがココ。
よ~く見ると、左右で色が違い、中央部に境目が見えますよね?
右が青ナイル、左が白ナイルです。
ここで合流し、エジプトを通って最後は地中海へと流れ込んでいきます。
世界最長6,853kmのナイル川は、長い間人々の生活に寄り添い、歴史に大きく関わっていてロマンが溢れているんですよ!
橋の上からも見て、
1-5.国のシンボル的高級ホテル。
リビアから贈られ、スーダン唯二の五つ星ホテル、コリンシアホテルからも見ました。3か所目はここです。
スーダンの象徴的ホテルから、ナイルを見下ろしながらコーヒーを飲んで一息つきました。
1-6.ナイル川の中州の島。
日が暮れかかってたので、4か所目の中州である“トッティ島”へ。
白ナイルと青ナイルに挟まれたこの島は、200m先に国内最高級のホテルがありながら、島は一般的なスーダン人の暮らしがあって、そのギャップが面白いです。
ここでも、たくさんの若者に声を掛けられ、一緒に写真を撮って欲しいと頼まれました。
1-7.ショッピングモールでお土産買うならコレ。
最後は、国内最大級のショッピングモールでお土産の購入です。
日本では、なかなかお目にかかれないラクダのミルクもありますよ!
お値段以上のクオリティーで私がお土産にオススメしたいのは、アフリカ・中東で飲まれるお茶や、ピーナッツバターです。
特にコーヒーやお茶は、重さも軽いので良いかもしれませんね。
2.5日間スーダンを旅してみて。
2-1.何もないから感じることがある。
日本から来てくれたお友達は、翌深夜の便でスーダンを後にしました。
スーダンは他の国に比べると観光地は極端に少ないし、英語もあまり通じません。
でもそのおかげで、アフリカの現地の人の暮らしを、とても近くで垣間見ることが出来ます。
そして言葉が通じなくても、本当に親身になって私たちに「どうしたの?大丈夫?」と手を差し伸べてくれます。
どうでしょう?
スーダンのイメージは変わりましたか。
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【中編】アフリカの村へ行ってみよう!アイドルみたいに人気者になれるよ
こんにちは!
青年海外協力隊員としてスーダンに派遣されているマルヤマです。
みなさん、海外へ旅行に行く時や、お仕事や勉強で海外の情報収集をしたい時はどうしていますか?
普通の観光では味わえないような体験・現地にいるからこそ知れるフレッシュな情報を知りたくありませんか?
そんな時は、青年海外協力隊員がちょっとだけお役に立てるかもしれません。
先日、私のもとへ1万キロ以上離れた日本から、友達が遊びに来てくれました。
現地の人が食べる美味しい食堂に行ったり、外人がほとんど来ない村の家庭へお邪魔したり...たくさんの体験をして貰いました!
今回の記事は、その時の旅行記を紹介したいと思います。
■目次
1.首都から約700km離れた町カッサラ探索。
1-1.カッサラに向かう前。
【1・2日目】
1-2.朝食だってこんなに面白い。
【3日目】
朝食を摂るために、スーダン料理が食べられる青空食堂へ向かいました。
よ~く見ても、入ってみても、食堂というよりは森の片隅。(笑)
でもお腹を空かせて来たスーダン人のお客さんがチラホラいます。
実はここ、農業省なんです。
何で農業省で朝ごはん??ですよね。
JICAの女性の収入向上・自立支援プロジェクトによって始まったレストラン@農業省。余っている農業省の敷地の一部を女性達へ低賃料で貸し出し、ヤル気のある彼女らへ提言・人的サポートをして、今やこの街でとても人気がある青空食堂となったのです。
女性の進出がスーダン国内でも遅れている地域で、活躍できる場をみつけて、さらには平均以上の収入を得られるようになった成功事例の1つだそう!
1-3.さらに進んで村へ向かう。
お腹を満たした後は、モヤ隊員の活動先の1つである“アロマ村”へ。
私は活動先が首都にあるので、初めての村への訪問となります。
首都と言っても、メインの道路でもロバや馬が車の代わりとして足となっていたり、裸足で生活している人もいるし、停電断水は日常茶飯事、ゆった~りした時間が流れているんですよね!なので、村は何か違うのかな??とワクワクです。
ターミナルまでの道のりに、ゴミを食べるヤギたちの群れが。
悪路の道に、車体をゆだねて上下に揺れるバスで1時間強シェイクされ、ようやく終点“アロマ村”に着きました。
クーラーはもちろん無く、定員オーバー寿司詰め状態のバスだったので、まずは軽く一杯♪
コーラでね!!ビール飲みたいな~
スーダンに来てから、コーラを飲まなかった日は何日あるだろう?
暑い国では最高です!!
村に入ってさっそく首都では、なかなか会えないベジャ族が!!
こちらの女性は身長が150cmほどで、ほかの部族と比べてかなり小柄。
スーダン人女性は180cm以上ある方がけっこういるので、新鮮!!
暑さで動物たちもダレてるし
妙なバランスのお家で昼寝中のお父さんがいたり
バスケットゴールもあった!
1-4.村の子供たちは元気いっぱい!
集落に近付くにつれ、私たちの後ろには子供たちがたくさん。。。!
どろんこ少年
集落の入り口に着くと、子供たちが集落長に私たちが入って良いか聞きに走ってくれました。
そのおかげで、この村の伝統ある土から作られた焼き物の作業工程も見せて貰えてラッキー。
モヤ隊員のアドバイスで、このコーヒーポットを小型にして、お土産ものとして販路の拡大もしているそうです!
村を出る前にみんなで記念撮影をしました。
子供たちの大興奮が伝わるかな(笑)
1-5.1年の1/4しか見られない幻の川。
その後は、年に3か月しか水が流れないガッシュ川を見て
1-6.スーダン国内で最も歴史があるといわれるモスク。
昨夜暗くてよく見えなかったハトミヤモスクの中を再度見学。
昼と夜とでは、全然違っていて2回行くのもオススメ。
1-7.新婚旅行のメッカでもあるけれど。
タイトなスケジュールの中、3日目のハイライトはここ!タカ山!!
ナメック星みたい!?
日本から来てくれたこずちゃん大人気!
かつさんの周りも子供だらけ。
馴染んでる~!!
まさき君も子供たちの親分になってたね!
そしてこの町に派遣されていて、カッサラをこよなく愛する男、モヤ隊員。
最高のナビゲーターありがとう!!
現地人からの人気っぷりは嫉妬してしまう程で、2年間の経験からスーダン・カッサラのことをたくさん教えてくれました。
最後に集合写真はまたもカオス状態(笑)
悪ガキもいるので気を付けて下さいね!私は何度も叱っていましたが、子供たちの興奮は収まらず、聞くのはその場だけでした...
登った時は誰も居なかったのに、最終的には100人ちかく集まってきた子供たち。
外国人、ましてやアジア人は超珍しいので、すぐ噂になります。
初めて外国人を見たのが“私たち”だという事もあるそうです。
麓には彼らのお家があって、お茶やご飯にも誘ってもらいました。ありがとう!
1-8.たくさん遊んだ後に沁みるスーダンホスピタリティ。
バスを待っている間にも、青空カフェでコーヒーを淹れて貰ったり、スーダン人のおもてなしには、いつも心が温まります。
帰りのバスはすっかり暗くなっていました。
たくさん遊んだ後の夕飯。
またまた炭酸を飲みながらのピッツアは、いくらでもいけました!
いよいよ次が最終話。私の活動先、首都ハルツームに戻る4日目です!
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【前編】アフリカの片田舎に行っちゃう?1万キロ以上離れたスーダンに、友達が来てくれた!
日本から友達が来てくれて、4泊5日(中3日)スーダンライフを体感して貰いました!
お友達に青年海外協力隊員がいるなら、そして会ってみたい人がいるなら、ぜひ足を運んで貰いたい、そんな記事です。
■目次
1.旅に出よう。
1-1.こんなに良いことづくめだよ!
どんなメリットがあるか?
普通の観光では味わえないような体験が出来ます。
協力隊員は現地の人と同じ物を食べ、同じ地に住み、現地語も話せる!!
友達もいます。JICAの看板は世界どこでも通用するため、思いもよらない方と知り合いの場合も多いはずです。
自分で言うのも、おこがましいのですが、こんな頼れる観光大使なかなかいませんよ。
そして大きな理由の1つ。何と言っても協力隊員がとっても喜びます!!笑
1-2.実際の体験談も見てみて!
ホームステイやスタディツアーを企画していたり、任地の紹介ページを作成している隊員もいるんですよ。
大学生を受け入れて、村にホームステイを勧めた、ルワンダに派遣中のタケダノリヒロ隊員。
【お客様ガイド】ムシャ情報まとめ〜ルワンダ訪問をお考えのあなたへ〜 | ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
慶應大生がルワンダ農村でホームステイ!虐殺生存者の心境とは? | ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
見ず知らずで、海外経験ゼロだったけど、ブログを読んで派遣先のネパールまで会いに来て貰ったことがある、ケイ隊員。
では実際にその時の旅行記を紹介したいと思います。
これからスーダンにいらっしゃる方の参考になったり、海外へ踏み出す小さなきっかけとなれば嬉しいです。
2.スーダン旅ならこうなる。
2-1.到着後すぐに手続き。
【1日目】
夜到着。
とっても小さい国際空港のため、すぐに会えました!
驚かそうと、スーダン人の女性がよく着ている服装で出迎え!
ドバイを経由して、ほぼ丸1日かけて来てくれたことに感謝です。
すぐに中心地へ向かいたいところですが、まずはレジストレーション(外国人登録)を出国ロビーでします。
2ヶ所出来る窓口があるのですが、空港なら24時間で出来ますよ。
これは入国後、3日以内にしなければ罰金が課せられるので、到着後すぐにするのが吉。
2016年9月19日現在、385SDGかかります。写真代やコピー代なども含めると、約6000円ほど。所要時間は今回は30分弱で済みましたが、たらい回しにされ、数時間かけて3度行っても出来なかった人もいます。
この手続きを知らないスーダン人スタッフが多いので、短い単語で粘り強く、しつこく、励んで下さい。
2-2.ご当地ディナー。
無事終わらせた後は、Amrat地区41番通りにある魚レストラン【صاج السمك】へ!
メニューはとてもシンプル。
1人では食べきれないほどのボリュームと新鮮さが売りで、毎晩、現地の人たちで賑わっているお店です。
バオバブの木のジュースや、実を発酵させて作るジュースなど、スーダンの家庭でよく飲まれているものが頂けるのもオススメポイント!
今夜の宿泊先は私のお家。
つもる話に花が咲き、ついつい夜が更けていきました。
2-3.早朝から大移動!
【2日目】
ハルツームの南にある【ミナブリ】バスターミナルから長距離バスに乗ります。
向かう先は、首都から東へ約700km離れた“カッサラ”という町。
6時発のバスに乗るため、ターミナルに5時半過ぎに着きました。辺りは真っ暗なものの、人!人!人!
1週間前に予約をとっていたのですが、ダブルブッキング。
でも、スーダンではトラブルはいつもの事。むしろ何か起きないほうが怪しいので全然大丈夫。
そう思っていたら、8時間弱で到着する予定が、11時間もかかりました。(笑)長かったー
途中に寄った休憩地は一か所だけです。
軽食が売っていたり、有料のお手洗いもあります。
ようやく到着して、カッサラで活動中のモヤ隊員が待っていてくれました!!
時間はもう18時前。予定変更を柔軟にしてくれ、これから周れるところを、効率良くプランニングしてくれました。現地のことを、よく知っているからこそですよね。
2-4.現地人からのウケをよくする技。
まずはスーダン人男性のトラディショナル衣裳“ジャラベーヤ”にお着換え。
これのおかげで、でどこへ行っても、笑顔で声を掛けられる事に。
2-5.イスラム建築物。
1つ目に向かった先は、スーダンで1番古いと言われているハトミヤモスクです。
ちょうど男性たちが、メッカの方向へお祈りを捧げていました。
小さな町ですが、50人以上が集まり圧巻でした。
2-6.現地人からも大人気の観光スポットへ。
2つ目が山の麓から広がる新婚旅行のメッカ“タカ山”へ。
岩山のペイントがカラフルで可愛い~!
ガウディっぽい!?
ここから、街を一望しながらスーダンコーヒーを頂きます。
いつの間にか、子供たちが集まってきました。
すぐ隣に座って来てるのに、話し掛けると恥ずかしがる少年たち。
でも大人たちは待ったなし。(笑)
一緒に撮ったのは新婚さんたち。テンションも高いし、普段より化粧も厚くって、身なりも派手です。
2-7.リピーターの率99%!?絶品鶏肉屋。
ひととおり遊んでお腹も減って来ました。最後はお待ちかねの夕飯!
石焼きの鶏肉と羊肉。
今まで食べてきた中で1番柔らかくって、ジューシーと言ってもいいほどです!!
ここに住む隊員たちのお墨付きですからね。
後から出張中で来ている隊員や、近くに住む隊員の他にも国際機関で活躍しているお友達も大集合!
みんなでもてなすのがスーダン流。
2-8.おまけの別腹編。
帰り道は、別腹分のスイーツのかわりに、フルーツを求めて市場へ。
今夜からは、モヤ隊員宅に宿泊です。
シャワー後に、スイカ・ピンクグレープフルーツ・オレンジを食べました。
日中は40度近くもあったので、身体にフルーツが染みます!
幸せ~♪
続きは、次号のブログで!
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【閲覧注意】生贄の儀式に招待されたら、消耗した話。
ようやく犠牲祭の最終日を迎えました。
初日と2日目の記事はこちら。
最終日にお邪魔したのは、活動先の労働省でお世話になっている女性課長のお家です。
~数日前~
連休中の中日、朝9時に着電。
仕事関係で何かあったのかと、ドキドキしながら電話に出ました。(日本で働いていた時と何ら変わりませんね)
課長「元気してたー?調子は良い?犠牲祭おめでとう!!ところで祝日はどう?いま、市内にいるの?あ、日本の家族は元気?みんな健康?」
質問の答えを言う前に、会話がいつも突き進んでいきます。ここから分かるように、間髪入れず、まくしたてるタイプです。(笑)
私「はい、元気ですよ。犠牲祭おめでとうございます!課長もお元気ですか?」
課長「ありがとう、元気よ。ところで、水曜日の8時にウチに来なさい。犠牲祭の儀式をするわよ。」
私「8時って夜ですか?」
課長「何言ってんの、朝よ。OKね?ウチはカブティ(地区名)にあるから。バスの乗ったら私に電話するのよ。それから運転手に電話を変わってくれれば良いから」
私「カ、カブティってどこですか!?!?どこ行のバスに乗れば良いですか!?」
スーダンには住所があって無いようなものなんです。
めちゃくちゃ焦る私。
一度も行ったことが無いどころか、初めて聞く地区名。
課長「バハリの北の町よ。問題無いわ。じゃあ水曜電話してね!良い休暇を。じゃあね!」
ツー、ツー、ツー。。。。
切れた。(笑)
北とか、南レベルって大まかすぎでしょ。
ていうか、当然のごとく行くことになってたな。(笑)
~当日~
5つの目覚ましセットで無事6時に起床して、家を出ました。
休日は遅くまで夜更かしして、朝はかなりゆっくりする人が多いスーダン。祝日という事もあって、外を歩く人は全くいません。
めんどくさい気持ちを押し殺して、バスを乗り継ぐこと約1時間。
課長が言っていたバスターミナルに着きました。
言われた通り、架電します。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、....
朝早くて忙しい時間帯だもんなー、もう1度かけよっと。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、....
あれ?どうしたんだろう??出ないなー。
📞ブルルルル~、プルルルルル~、...ツー、ツー、ツー。
いやいやいや、まじでか!(笑)
アフリカあるある『約束が約束じゃない。』
まさか、課長...寝てるんじゃ?(笑)
LINEの既読スルー・未読スルーなど全く気にしない超連絡無精の私が、課長にここぞとばかりに鬼電です。
しかし、電話が繋がることはありませんでした。とりあえず30分はその場で待つ事に。
と言っても、コンビニやベンチがある訳でもないので、砂埃がたつ砂漠でただただ突っ立っている、この状況のカオス具合。(笑)
しかし!!!課長は起きていました!
良かった。。。疑ってごめんなさい。
数十分後に折り返しお電話を頂き、案内もして貰って、お宅へ向かうことが出来ました。
~到着~
【閲覧注意。生贄にされる動物の写真があります。この先もご覧になって頂ける方は、心して下さい。】
無事に課長とご家族の方に会えました。
儀式は始まっており、課長の横で、赤い鮮やかな血が滴る羊がロープで門に吊るされていた。。。!(その写真のアップは自粛)
ニコニコ笑顔で迎え入れてくれる家族は、気にも留めていない様子。
お肉を食べるということは、命を頂くこと。
彼らは、生活の一部としてすぐ側にあるんだな。
男性たちは、生贄を屠る。
ほぼ残すことなく丁寧に作業をしていきます。
毛皮は、モスクに寄付することもあるそうです。
お家の前は、大きな血だまりが。
イスラム教徒のこの儀式の意味を教えて貰います。そして、命を頂くことに感謝。
女性たちは食事の準備にとりかかります。
ちなみにスーダン人のお家には、ベッドがたくさんあります!
中庭にも数台並んでいて、男性たちが外で寝るのは普通。
お家の中です。
土壁に、床は土。でもタンスやベッド、
TVなんかも並んでいます。
儀式を見させて貰った後は、この部屋に案内されて
「さあ、ベッドで横になって。一緒にTV観よう。」
これがスーダン流のおもてなし。
何度かお食事に誘われたことがありますが、だいたい全て食事が始まるまでに、ベッドで横になってTVを観る時間が1時間以上あります。
今回は4時間でした。(!)
招待してくれた課長は出たり入ったりしていて、課長のお母さんとインドドラマを観てたんですが、かなり消耗しました。(笑)
いっこうに課長もご飯も来ない。
まさか課長も寝てるんじゃ?(今日2回目)
だって私にも寝ることを、勧めてきたし。
でも今回も起きていました。
ご馳走!!!
ご家族とワイワイ食事が出来て、消耗したけど、それ以上に、スーダンの文化やあたたかい心遣いを頂いた最終日でした。
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『食べられる宝石』と呼ばれる和菓子を知ってる?喜ばれる手土産にぴったりで、簡単に作れるよ!
空を切り取ったかのようなお菓子。
これの正体は、『食べられる宝石』とも呼ばれる“琥珀糖”という和菓子です。
お家で簡単に作れちゃうんですよ!
海外に在住していて、日本の食文化に関心を持っているお友達への手土産、休みの日に時間があって簡単なお菓子を作りたい時、ホームパーティにちょっとした茶菓子など、出番がとっても多いと思います。
今回の記事は、このレシピとスーダン人の反応について書きますね!
【食べられる宝石“琥珀糖”のレシピ】
■材料
・寒天 5g
・砂糖 340g
・水 200cc
・着色料 小さじ1
■作り方
①お鍋に水200ccと寒天5gを入れ、透明に溶けきれるまで5分以上は中火で加熱する。
②火を止め、砂糖を加えてよく混ぜ、弱火で再度加熱する。
③焦げやすいので、糸をひくようになるまで、かき混ぜ続ける。
④流し固める容器へ、ゆっくり注ぐ。着色料は数回に分けて入れた方が、マーブル模様が作りやすい。
大きく数回かき混ぜると、上手くいくよ♪
⑤冷蔵庫に入れ、しっかり固まってから切り分ける。包丁を濡らしてから切ると、切り口が綺麗になる。
⑥切り分けたら、アルミホイルやクッキングペーパーに広げて、数日放置する。
⑦表面を触って、ベタつきがなくなれば完成!
包丁で四角形に切るのも可愛いけど、手でちぎるとさらに宝石っぽくなるよ♪
常温保存で、2週間以内に食べきるのがベター。
外はパリパリ、中はジェリーの食感があって面白いですよ!
かなり甘みが強いので、茶菓子にもってこいだと思います。
インドネシアのロンボク島で活動しているmizuho隊員にも、キラキラした星型で作って貰いました!可愛い~☆彡
先日の記事でも書いたように、犠牲祭の祝日中で毎日お友達のお家へ招待して貰っているので、私はこの和菓子を持って行ってみました。
今日は犠牲祭2日目で、スーダンに来てからすぐ、ホームステイでお世話になった家族に会いに。
初めて会った時は腹の中にいた子が、生まれてこんなにスクスク育っていました。
おめめパッチリの男の子。日本人の私が来るからと、ウルトラマンの洋服に着替えて待っててくれました。小さな事だけど、気遣いが嬉しい!
この日のご飯も、生贄に捧げられた羊。
各家庭によって、味付けが違っていて毎回美味しく頂いています。
夕食後に、お世話になっていた日の動画を一緒に観たんですが、顔から火が出るほど自分のアラビア語がひどくって恥ずかしかったです。(笑)
そして、食後のお茶を飲みながら、家族のみんなに“琥珀糖”を食べて貰いました。
反応はとっても良かったです!!
手ごたえありッ!
お寿司など日本の食べ物を知っている人も多く、食べる前から初めての和菓子に興味津々。
けっこう甘いのですが、それがまた良かったみたい。
目から鱗だったのが、「石鹸みたいで綺麗~!」と言われる事が多かったこと。
確かに宝石にも、石鹸にも見えますよね!
簡単に作れて、大好きな人達にも喜んで貰えた“琥珀糖”に大満足です。
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犠牲祭が始まった!そこら中で生贄が捧げられる!!
『犠牲祭』が始まりました!
なんだか物騒で怖いし、このご時世に何してるしてるの!?となりますよね。
でも実は、ムスリムにとって大切なイベントで、みんなが楽しみにしている祝日なんです。
今回はその『犠牲祭@スーダン』について記事にしました。
■『犠牲祭』って何?
アラビア語では“イード・アル=アドハー”と呼ばれる宗教的祝日。
サウジアラビアにあるメッカへ巡礼をするのに適した時期であるが、巡礼に参加しないムスリムは、動物を1匹生贄として捧げてお祝いをする。
■何を生贄にするの?
スーダンでは羊を捧げるお家が多いそう。ラクダや牛等でも良い。
羊なら6か月、牛は2歳、ラクダは5歳以上に育っていて、犠牲祭が始まる前に毛を刈ったり身体に傷をつけてはいけない、など決まりがたくさんある。
■それ以外の決まりが気になる!
生贄にした動物は食べるが、いかなる部位も売ってはいけない。
3等分することが勧められている。
その内訳が1/3は自分たち家族でいただく。1/3は訪問者などへプレゼント、残りの1/3は貧しい方々へ分け与えるが良いとされている。
■家で育ててる家畜ってこと?
ほとんどは、外で買ったもの。
小さい羊で約6000円から、普通は約17000円ほどで買ってくる。
約1週間前から、羊商たちが空地に連れてきていたり、トラックの荷台に入れられているのを、よく目にするようになる。
行儀良く座って、バスに揺られる羊たち。
大移動のために車道が渋滞におちいっている写真。
■町の様子は?
数日前から職場では毎日この話題でもちきり、みんなが大好きなイベントなのが伝わって来ました。
祝日当日は、ほとんどのお店が閉まって、普段は賑やかな町が唯一静まり返ります。人お通りは消え、嘘のように走っている車も減り、ゴーストタウンのよう。
日本のお正月やクリスマスみたいに、街全体が飾り付けられていて、外でワイワイ盛り上がるを楽しんできた外人から見ると、ひっそりしていて、ちょっと不気味な部分があるかも。(笑)
■じゃあ生贄の儀式はどこでするの?
スーダンではお家の庭や、お家の前ですることが多いそう。
なので、首や足などが道端に落ちていたり、儀式が始まる朝方は各家から羊の悲鳴が聞こえてきます。
私は儀式全体を見た事がないのですが、それが終わった真っ赤に染まった地面を目にして、命を頂くありがたみを感じました。
■実際に住んでいて、何かした?
祝日1日目は友人に招待して貰い、お家へお邪魔しました。
朝、屠られた身とレバー。
新鮮で特有の臭みがなく、柔らかくって美味しい!北海道育ちで、羊の肉には自称うるさいと思っているが、今まで食べてきたものは何だったんだろう。。。そんなふうに思えてしまうほど。
■印象的だったスーダン料理は?
お肉以外は、何度も食べたことがあるものだった。
今回は飲み物に軍配があがった!
バケツから泥水みたいなヤバそうなやつ。(笑)
食べる事は相手の文化。
どんなものでも、笑顔で絶対くちにするようにしてる。
潔く、のどに流し込む。
微炭酸・酸っぱい・臭いがきつい。
私が知っているヤバい三拍子、全部きやがった!!!(笑)
実はこれの正体は“シャルボゥトゥ”と呼ばれる、通称スーダンのウイスキー!
アルコールがご法度のスーダンで、アルコール!?と驚きました。
と言っても、発酵がすすんでいて、僅かなアルコール分がうまれただけ。
お肉などを食べた後の消化を助けるために、自家製で作られたジュースだそう。
作り方も聞きました。
お水・砂糖・すり潰した木の実・(ショウガを入れる家庭もある)を混ぜて、炎天下に5日間置いて発酵させて出来上がります。
■食べた後は?他に何かした?
私の他にも、子供たちのお友達が遊びに来ていて、お茶を飲みながらおしゃべりをしました。
大学生の女の子達が5人も集まったので、恋バナが多い!!
どこの国でも、変わりませんね。(笑)
「生贄を捧げる意外に、何をするの?」と聞いたところ、「お肉を食べて寝るよ~」と返ってきました。私のアラビア語が疎いので、簡単に答えてくれたのかもしれませんが、文字の通り本当に食べてゴロゴロ~として、おしゃべりするだけ。
日本であれもこれも、せわしなく動き、何かしていないと落ち着けなかった暮らしとは、かけ離れています。
■体験してみてどうだった?
家庭の中で行われている宗教行事を、一緒にお祝いしてスーダン人の生活の一部が見られた。祝日中毎日、お友達のお家へ行く予定なので、もっと深く知りたいと感じた。
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